2019年4月1日月曜日

19新卒入社式式辞「サーバントリーダーと三つの鍛錬」


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2019年度の新卒は3名が入社いたします(うち1名は海外の大学のため7月入社)。入社式の式辞では「サーバントリーダーと三つの鍛錬」について述べました。

「仕える指導者」になるためには、知の鍛錬・心の鍛錬・体の鍛錬という「三つの鍛錬」が必要だと感じています。新卒の皆さんには、周囲の人生に良い影響を与えるリーダーシップを発揮してもらいたいと期待しています。

以下は式辞で述べた原文です。

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2019年4月1日
2019年度新卒入社式 式辞
ビルコム株式会社
代表取締役兼CEO 太田滋

 皆さん、入社おめでとうございます。2019年度の新卒採用はボストンキャリアフォーラムを中心に募集を行い、約790名の方からご応募いただきました。2019年度の新卒採用基準は、「Fearless(大胆不敵)な挑戦者」でした。本日、Fearlessな3名の皆さんをビルコムの仲間として迎えることができ、社を代表して皆さんの入社を心から歓迎いたします。本日は式辞として「三つの鍛錬」について述べたいと思います。

 皆さんは昨年か今年に国内外の大学を卒業され、新入社員としてこの場に臨んでおられます。実は、私も先月、社会人学生として大学院を修了し博士号を取得しました。博士学位の授与は学長から直接学位記を受け取ることになっており、その学位授与式の式辞でこう言われました。「サーバント・リーダーであれ」。サーバント(servant)は仕える者で、リーダー(leader)は指導者のことです。皆に仕える指導者であれ、という意味です。サーバント・リーダーは、指導者として周囲に良い影響を与えながら、逆説的に、他者に奉仕し、貢献することが求められるのです。私は皆さんに、社会のサーバント・リーダーになることを期待しています。

 サーバント・リーダーに必要なことは「三つの鍛錬」です。三つの鍛錬とは、知の鍛錬、心の鍛錬、体の鍛錬です。いくつになっても他者や書物から謙虚に学び、顧客に求められる知識や技能を高める知の鍛錬。他者に対する想像力を育み、人としての誠実さと品格を磨き、仲間を重んじる心の鍛錬。そして、何より大切なことは食事や睡眠を取り、適度な運動を行って健康を維持する体の鍛錬です。知の鍛錬、心の鍛錬、体の鍛錬という三つの鍛錬に近道はありません。毎日、努力を続けることで養われるものです。努力に終わりはありません。努力によって、人は仕事で輝くことができるのです。


 今日から皆さんは、ビルコムの一員であるとともに、自身の言動に責任が生じるプロフェッショナルでもあります。お客様の期待に応え、新しい顧客満足を生み出し、サーバント・リーダーとして三つの鍛錬を続けてください。そして、ビルコムの全社方針である「統合型PRで社会の熱量を高める」をともに実現してまいりましょう。デジタルとデータで新しいコミュニケーションを生み出すビルコムへの入社を心からお祝いいたします。本日は誠におめでとうございます。