2023年10月31日火曜日

BILCOM DAY 2023


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2023年10月11日にPRカンファレンス「BILCOM DAY 2023」を開催しました。



BILCOM DAYは、主に当社のお客様をお招きし、マーケティングやPRのトレンドについてゲストや参加者の方々と深掘りするイベントです。昨年から始めた取り組みで、今年は六本木アカデミーヒルズで開催しました。当日は会場に101名、オンラインで64名、合計165名の方々にご参加いただきました。ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。改めて御礼申し上げます。



BILCOM DAYを始めたきっかけは、半年に一度実施しているお客様満足度調査でいただいたコメントでした。

「ビルコムの成長戦略もおそらくあると思うが、メンバーのミッション等をはじめとして会社の全体像が見えない印象があるため、取引先対象の方針説明会(のようなもの)が定期的にあってもいいのでは。」(2022年上期お客様満足度調査の結果より一部抜粋)


確かに、現状のビルコムの事業は、統合型PRコンサルティング事業、PR Tech事業、メディア・データ事業と三つに渡り、全体像が見えにくくなっています。また、全事業の顧客数は650社以上になり、以前と比べて事業規模が拡大しています。



断片的にしか自社のことをお伝えしていなかったことを反省しつつ、一方で自社の事業説明でお時間をいただくのは申し訳ないと思い、であれば第一線で活躍されているゲストの方々とマーケティングや広報のトレンドについて深掘りしながら、ビルコムのことをより知っていただく場を設けようと考えました。

今年の全体テーマは「共創」。冒頭で、私からビルコムがどのように共創の取り組みを推進してきたのかについてお話しさせていただきました。




トークセッション第1部では、味の素 マーケティングデザインセンター木本様をお招きして生活者視点で新たな体験価値を共創する取り組みについてお話しを伺いました。


ゲスト講演では、ビッグブリッヂ戦略PR研究所代表 大橋様からDXの先にある、経営機能としての広報についてご講演いただきました。


トークセッション第2部では、WIRED日本版編集長 松島様にモデレーターを担っていただき、エプソン販売 梅木様とスープストックトーキョー 蓑毛様を交えて、サステナブルブランディングとPRについて話し合いました。


カンファレンス終了後は、会場を移して交流会を開催しました。



それぞれの詳細はこちらのブログでもレポートしています。

ビルコムとしては、単に商品やサービスを提供するだけでなく、マーケティングや広報に取り組む方々のコミュニティづくりにも貢献できればと思っています。BILCOM DAYを通じて、お客様同士の横のつながりが生まれ、そこから新たな共創価値を生み出す契機になれば何よりの幸せです。

ビルコムのミッションは「共感あふれる未来をつくる」です。次のBILCOM DAYもご期待くださいませ。

太田滋

 

2023年10月10日火曜日

創業20周年


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2023年10月8日にビルコムは創業20周年を迎えました。

20年間を振り返ると決して楽な道のりではありませんでしたが、これもひとえに多くのお客さま、社員とご家族の皆さん、パートナー企業の方々に支えられたおかげです。心から感謝しております。この場を借りまして、厚く御礼を申し上げます。いつもありがとうございます。



 

設立記念日の10月8日に、取締役の早川からSlackでこのようなメッセージをもらいました。「他社に買われたりせず」というくだりが印象的でした。確かに、これまで20年間の中で苦境に立たされる局面が幾度となくありました。そして、なぜかそうしたときに「会社を売らないか?」「出資したい」という話をいただくものです。業績が悪いと、離職率も上がり、経営者はメンタルが弱り、外部資本や提携に逃げたくなります。私も実際そうなりかけたこともありました。しかし、その度に踏みとどまり、残ったメンバーと一緒に苦難を乗り越えていく。この20年間はその繰り返しだったように思います。


設立記念日の2日前、先週金曜に社内の会議室を出て、次の会議に向かおうとすると、なぜか大勢の社員が執務スペースに集まっていました。突然、お祝いの音楽が流れ、サプライズで20周年を祝う企画だったようです。その時に代表してスピーチしてくれた社員が「創業20年後の会社の生存率は0.3%」と話しているのを聞いて、20年の重みは年月という時間にあるのではなく、仲間とともに苦難を乗り越えた数ではないかと思いました。苦難を乗り越えるから組織が強くなり、文化が醸成され、よりお客様やパートナー企業といった外部に目を向けるようになる。





結果として、ビルコムはこれまで20年間外部資本を入れたことはなく、私と創業からいるメンバーが株式を100%保有しています。会計監査や内部監査、取締役会の運営など適切なコーポレートガバナンスを実効していればオーナー企業の方が意思決定をスピーディに行い、リソースのほとんどをお客さまと社員に費やすことができます。もちろんオーナー企業のデメリットも理解しているので、そのデメリットが起こらないような組織や仕組みを作っているつもりです。


私個人としては、3年前に始めたトライアスロンから、仕事に通ずる要諦を学んでいます。要諦の一つは「止まらない」ということです。トライアスロンは短い距離で51.5Km(スイム1.5Km、バイク40Km、ラン10Km)、長いと226Km(スイム3.8Km、バイク180Km、ラン42.2Km)とかなり長時間身体を動かし続けるので、途中の給水所で止まってしまうことが多いのです。止まってしまう原因は、肉体疲労もあるし、体内のエネルギーが枯渇してしまうこともあります。もちろん、肉体的な故障もあります。やってみるとわかるのですが、一度止まってしまうと、ものすごいタイムをロスするのです。それだけでなく、一度止まると、レース中に止まることが癖になり、給水所の度に立ち止まって休憩してしまいます。トライアスロンのレース中で止まってしまったら、自己ベストを更新することは極めて難しくなります。


歩いてもいい。ゆっくりでもいい。少しでも前に進めば、どれだけ長いスイムでも、何時間自転車に乗っても、その後にフルマラソンをやっても、必ずゴールはやってきます。会社経営も同じです。思考を止めない。行動を止めない。色々なプレッシャーや解決するべき課題がたくさんあっても、止まらずに一つひとつ対処していけば必ず道は開けるのです。



社内では100年続く会社をつくろう、と呼びかけています。先人たちに比べれば20年の社歴というのは、まだまだ未熟者であり、品質を落とさずにもっともっと着実に成長したいという思いを抱いています。これまで経験してきた急成長の歪み、攻めと守りのバランス、事業と組織のフィットなど多くのことを学んできました。組織もようやく100名になります。これからも、ビルコムのミッションである「共感あふれる未来をつくる」を実現するべく、お客さまや社員の皆さん、パートナー企業の方々と一緒に、社会へ貢献する新しいコミュニケーションを創っていく所存です。今後もビルコムを温かく見守り、応援していただければ幸いです。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

太田滋