2013年3月5日火曜日

主観? vs. 客観? 何事も偏重は危険


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先日、リンクアンドモチベーションの元役員水谷さんと

お食事しているときにさらっと一言おっしゃっていたこと

 「何事も偏重は危険」という言葉が心に残っています。




















最近よく本屋で目にするこの本が教えてくれることは

「世界の経営学は”科学”になることを目指している」

ということだと思います。

下記の記事も参照:
世界で「知の競争」に勝つには、
ドラッカーを読んでいるヒマはない
第1回: 世界中で進む「経営学の科学化」


最近、いろいろな論文を読んだり、学会に参加していると

確かに”科学化”の潮流がきていると感じます。


ものごとをみるときに、

Positivism(=実証主義)なのか、

Realism(=現実主義)なのか、

どちらの立場・哲学をもってみるのかによって、

分析方法も変わってくるというものです。


Positivismの考え方:

主観から独立した事実を基に物事をみる。

一般化を目指す。分析方法は主に統計・数理モデル。


Realismの考え方:

主観的なフィルターを通して事実をみる。

「なぜ」より、「なに」に重きを置く。

分析方法は主に事例研究法や参与観察。


この二つの考え方を念頭におきながら、

仕事をしているとどちら寄りの考え方をもっているのか

みえてくることがあります。


しかしながら、大事なことは偏重しないということ。



最近、孔子の論語を読み直しているのですが、

論語の根本的な思想の一つに、「中庸」という言葉があります。


どういう考え方かというと、

中庸とは、その時々の物事を判断する上で

どちらにも偏らずに都度、正しい判断を下すという意味です。


仕事でも全く同様です。


何か一つの思想に偏ってしまうと判断を誤ることがある。


例えば、

何かの施策を継続するか、しないかということを

決めるにあたって、

「石の上にも三年のように継続が大事」という考え方もあれば、

「朝令暮改のように日々見直していくべき」ということもあります。


これを論語の中庸の考えに則って考えれば、

継続するものもあれば、日々見直して

短期施策で終わらせるものもあるとなります。


何によって、判断するかというと、

当然それは会社の目的によります。


今、何が大事で、何に注力するのかという目的から考えて、

その施策を継続するか、しないかを判断すればよいのです。


他にも、度々社内で議論になるのは

「クライアント最優先で」とか

「意見を否定しないでモチベーションを高める」とか

「利益を出すこと優先に」とか

「性善説 vs. 性悪説」とか

様々な考え方や思想がありますが、

その考え方や思想をぶつけあっていても、

それは宗教戦争になるだけです。


そうではなくて、今、僕たちにとって一番大事なことは何か?

という目的に立ち返れば、利益度外視するべきか、

理想論で終わらせず現実的なことを伝える、

つまり意見を否定するべきか、肯定するべきかの

判断はすぐにつくと思うのです。


あれこれ難しく書きましたが、結局はベンチャー経営。

JUST DO IT!!!!!(とりあえずやってみよう!)

で終わることが多いのが現実なんですけどね・・・。^_^;

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