2013年4月9日火曜日
エージェンシーで働く人の大罪
26歳でPRエージェンシーを創業して今年で10年が経ちました。
マーケティングコミュニケーション領域の動向は変化が激しく、
さまざまなツールが生まれては消え、
さまざまなコンセプチュアルワードが流行っては消滅していきました。
エージェンシーで働いていると、
「知らなければいけない」という衝動に駆られて
ついつい、それらのツールなりバズワードのブームに
乗っかって”専門家らしく”いるべきだと考えがちです。
でも、クライアントや生活者はそこまで大きく変化を求めていない。
エージェンシーで働く人たちは
そこに気をつけなければいけないと思うのです。
マーケティングPRと戦略PRの違いは何か?
WebPRとデジタルPRの定義は?
コンテンツマーケティングとインバウンドマーケティングの違い?
インフルエンサーとアンバサダーは何が違うか?
クライアントや生活者にとってそんなことはどうでもいい。
そのエージェンシーにとってのポジショントークも、
差別化の可視化も、概念の本質論も、どうでもいい。
大事なことは、
クライアントゴールにどれだけ寄与するのかどうか。
エージェンシーは、クライアントがいてこその存在。
クライアントにとって真のパートナーとして
短期・中長期のゴールに貢献できるかが問われているだけ。
業界はどんどん複雑化しています。
情報還流構造も複雑化しているし、
PR・広告の手法も複雑化している。
戦略・企画・実行すべてのフェーズで
アウトプットの出し方が複雑化しています。
だからこそ、自己都合を
クライアントや生活者に押し付けないように気をつけたい。
もっとシンプルに、わかりやすく、
コミュニケーションを設計しなければならない。
Attractiveに、Clearで、SimpleかつWordlessに設計する。
クライアントや生活者がわからないことは悪だと思わなければならない。
手段は変化するが、目的は変化しない。
自戒も込めて、最近思うことを綴ってみました。
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