私が主査を務めておりますインターネット広告推進協議会(JIAA)のネイティブアド研究会で「ネイティブ広告に関するガイドライン」を昨日発表いたしました。
第5回ネイティブアド研究会では、広告主や報道関係者を含む300名を超える方々にお集まりいただき盛況にて終えることができました。これもひとえに会員の皆様をはじめ、座長である講談社長崎さん、事務局長の長澤さんのコミットメントによるものだと確信しております。
私はオープニングスピーチを担当させていただき、「ネイティブアド研究会の目的と活動報告」についてご説明申し上げました。
オープニングスピーチで用いた資料はJIAAホームページにアップしてありますのでご興味ある方はご高覧くださいませ。資料はこちら。
主査としての私の使命は、インターネット広告ならびにネイティブ広告の健全な市場育成です。
そのためには、消費者保護の観点を無視した拝金主義に正義と道徳の概念を意識していただくこと。そして、資本主義を自由放任主義として身勝手な解釈をする事業者に倫理観を持っていただくこと。そのようなことを資料にも盛り込ませていただきました。
このガイドラインはニュースアプリ会社、配信会社をはじめ27社31名の方々と一緒に、昨年10月から始動した「ネイティブ広告審査分科会」で喧々諤々の議論を経て作り上げてまいりました。
ガイドライン発表を受けて、既にガイドラインを遵守している会員社様もいらっしゃれば、これから対応していくと表明されている会員社様も多くいらっしゃると聞いています。一方で、遵守すると表明をしていても、ガイドラインへの理解が不足しているために実態は則っていると言い難いケースも見受けられます。
悪貨が良貨を駆逐するようなことがあってはならない。ネイティブ広告は、従来のネット広告指標だけではないブランディング効果を期待する広告主が多いのも事実です。当社も会員社の一社としてガイドラインの啓蒙活動に尽力してまいります。
広告主のブランド毀損リスクの回避、消費者保護の観点を踏まえて10年のスパンでインターネット広告の信頼性を確立するべく、関係各社で最低限のガイドラインを踏まえて、健全なる市場を創っていければと思っております。
また、今回はネイティブ広告に関連する用語解説も発表いたしました。これにて国内におけるネイティブ広告の定義論が終わることを祈願しております。
ネイティブ広告に関するガイドラインの報道状況は下記の通りです。(3/20 15:00現在)
(NHK)「ネイティブ広告」の運用指針を作成
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150319/k10010020601000.html
(毎日新聞)ネイティブ広告:誤認防止で業界が指針策定 定義や表記定める
http://mainichi.jp/feature/news/20150319mog00m020001000c.html
(CNET Japan)「ネイティブ広告」の推奨規定、JIAAが新たに策定
http://japan.cnet.com/marketers/news/35061960/
(Internet WATCH)JIAA、「ネイティブ広告」に関するガイドラインを策定
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20150319_693547.html
(ITmedia マーケティング)JIAA、ネイティブ広告に関するガイドラインを発表
http://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/1503/19/news100.html
(MarkeZine)JIAA、ネイティブ広告に関するガイドラインを策定
http://markezine.jp/article/detail/22162
(AdverTimes(アドタイ))ネイティブ広告のガイドラインをJIAAが策定、広告表記と広告主体者の明示を推奨
http://www.advertimes.com/20150320/article186968/
(Web担当者Forum)JIAAがネイティブ広告のガイドラインを策定、広告表記と広告主体を必ず示すよう要望
http://web-tan.forum.impressrd.jp/n/2015/03/19/19597
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