Facebookが考える第四次革命は「Connectivity(つながること)」。ちなみに第三次はデジタル革命。アフリカ大陸の人口約12億人、インドの人口約13億人、ラテンアメリカの人口約6.5億人。まだつながっていないこれらの地域がこれからつながっていく。
つながることに何の意味があるのかなと考えると、昨日のDDBの話と同様にビジネスのスピードが圧倒的に早くなると。これまで3ヶ月かけてやっていたことが3日でできるようになる。ビジネスコミュニケーションツール(Slackなど)の普及もこの流れですよね。ネットで世界にいる人たち(国内でも同様)が繋がることで、ビジネスプロセスのサイクルや、クリエイティブを生み出しアウトプットするサイクルが早くなる。
R/GAがfor the connected ageと言っているのも同様だと感じました。R/GAはPhysicalとDigitalの両方でConnectivityが重要だと述べていました。Connectivityを実践していくためにはオフィス環境が大事ということで、コラボレーションによってクリエイティブ環境を高めて、本社NYC以外にあるチームとコネクトできるオフィスをつくったとのこと。従業員2,000名、10カ国とのコネクト。真っ白なオフィスにビーコンを使った社内専用アプリ。とても素敵なオフィスです(お金がないとここまでできないですが)。
ここから本日個人的に気になった動画を紹介します。
Domino's DXP - Ultimate Pizza Delivery Vehicle
ピザデリバリー専用の車をつくっちゃいました。CP+Bがプロデュース。
Book Messenger for Penguin Books
子供にChatbot的なインタラクションで絵本を体験する。これ好きです。AKQAのFuture Lions受賞作品。
Amazon Emma for Amazon
シニアの方の孤独感を解消するためにつくったAIハードウェア。シニアの声に特化した音声認識技術と自然言語処理を使ったもの。これも次世代の方向性を示しています。同じくFuture Lions受賞作品。
IKEA HÅLLBAR for IKEA
バクテリアを測定できるパック。アプリと連動。見えないものをいかに見えるようにするかは今年のカンヌのトレンドですね。こちらもFuture Lions受賞作品。
Music Speaks for Spotify
音楽で他言語を学習できるアプリ。Spotifyの良さを活かしていて素晴らしい。Future Lions受賞作品。
GASCALE
見えないもの(ガス)を見えるようにした事例。
THE EMOTIONAL TRAILER
こちらも見えないもの(感情)を見えるようにしてクリエイティブにアウトプットする事例。
Live logo
こちらも感情などの見えないものをロゴとしてアウトプット。Creative Dataはこのパターンで受賞したものがほとんどです。
JUKEDECK ARTIFICIALLY INTELLIGENT MUSIC COMPOSER
タイトルの通り機械学習で音楽を制作。著作権に違反しない音楽を制作できるところが肝。Innovation部門で受賞。AIが生み出すクリエイティブも今年のテーマ。
Google Deepmind Alphago
日本でもかなり話題になったAIが囲碁で勝った事例。Innovationのグランプリ作品。
The Sydney Opera House - #ComeOnIn
建物の外見が素晴らしいばかりに外見しか写真撮られなかったことに対して中の写真も撮ってもらうために仕掛けたキャンペーン。秀逸。Mobile部門でゴールド受賞。
NYT VR
VRを使って多くのブランド体験を手軽に提供した事例。アナログからデジタルな体験を多くのブランドに提供したところがミソ。Mobile部門のグランプリ。
Life Saving Sticker
ニッチなスペースをメディアにしてドライバーのbehaviorを変えた事例。Media部門でゴールド。ちなみにMedia部門の評価基準は1)Simplicityと2)Bravelyの2つだそう。
Songs of Violence
音楽認識サービスのShazamを使って暴力的な歌詞が含まれている曲を抽出して表示することで女性に対する暴力をなくした。これも秀逸。Media部門のゴールド。
ここからCyber部門で気になったものをご紹介します。日本の審査員ADK高野さんによるとCyber部門の評価基準は"Technology makes us human."だそう。
Dreams of Dalí
VRでダリの世界観を360度体験。
The Super Bowl Snapchat Dunk Lens
Snapchat用の自撮り編集アプリを使ったGatoradeのブランド体験。これと同様のキャンペーンは日本でも必ずくるでしょうね。
Magic Words The Unwritten Stories
読み書きができない方に対して音声認識技術を使って話した言葉をリアルタイムで印刷しポストカードや本にして届けたい人に届ける。まさにテクノロジーで人間の生活をより良くした素晴らしい取り組み。HPの事例。
グランプリは2つ。
The Next Rembrandt
やはりこれがきました。文句なしでしょう。
JUSTINO
心温まるストーリーだけでなくソーシャルメディアを含めたデジタルなマルチチャネルでストーリーが育っていき、きちんとビジネスインパクトを出した事例。
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