2013年2月8日金曜日

本質と抽象化のはき違い


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会議で、喧々諤々の議論を経た後に、

要点を端的に説明することで本質を掴んだ気になる場合があります。

しかし、それは本質ではないと思います。

単に、議論の各論を抽象化して総論化しただけ。


これは、クライアントワークのプランニングにおいても大事な視点。


○○のような方向性がいいんじゃないかと思うんですよ。

ソーシャルメディアで○○みたいな感じで口コミを広げていきたいですよね。


○○社のような企画ができないですかね。



「方向性」


「みたいな感じ」



「のような」



というフンワリとした状態で、議論がストップするとそこで思考が止まります。


抽象化された一言のコンセプトは、議論を集約する力を持っていますが、

そこで思考を止めて、なんとなくまとまった感で会議を終えてしまうと、

実際に動いてみた後に、色々なトラブルが発生します。


社内業務でも、社外業務でも、

仕事というのは、ディティールが大事であって、

そこに魂を込めなければ、結局具現化しないと思うんです。


視点を多面化するとか、

ポジティブモードから、ネガティブチェックを怠らないようにするとか、

現実的な時間、金、技術、人があるのかなど、

考えれば、考えるほど、アイディアを具現化するのは難しいことばかり。


そのディティールを考え抜いた結果、シンプルなものがみえてくる。

それが本質であって、ディティールを考えない要約は、

単に言い換え、もしくは抽象化しただけなのです。


私たちの仕事は、評論家ではなく、あくまでアイディアを具現化することなので

ディティールを考え抜き、それを地に足をつけて這いずり回るくらいの覚悟

仕事に向き合いたいものです。


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