2016年度の新卒6名が本日入社しました。今日から研修が始まります。式辞では「他者への熱量」を持とうということを述べました。自分への熱量だけでなく他者への熱量。それは人に対する真の優しさだと思っています。
下記は式辞で述べた原文です。
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2016年4月1日
2016年度
入社式 式辞
ビルコム株式会社
代表取締役兼CEO 太田滋
皆さん、入社おめでとうございます。ボストンでお会いした方もいれば日本でお会いした方もいらっしゃいますが、350名と非常に多くの方にご応募いただいた中、優秀な6名の皆さんをビルコムの仲間として迎えることができ、本当に嬉しく思っています。皆さんインターン期間中の目標も全員が達成し、心強い限りです。本日からの入社を心から歓迎するとともに、大いに期待しています。
昨年の新卒セミナーでもお話した通り、皆さんはまさに「第二創業期」に入社したわけです。第二創業期の駆け出しは順調です。PRサイエンスを推進する新しい事業も芽が出始めているし、組織もより強くなっている。ただ、最近、私は第二創業期に何かが足りないなと感じています。第二創業期に足りないもの、それは「他者への熱量」です。自分への熱量ではなく、他者への熱量。他者への熱量とは真の優しさです。
先日、私が新卒一年目に入社した会社の先輩方が集まる場に参加させてもらいました。そこには他者への熱量に溢れかえっていました。自分よりも相手。それは利他といった高尚なものではなくて情に厚く、仲間を大事にするといった人として基本的なことを当たり前のように心得ている先輩方でした。僕はその先輩方が大好きで、愛と人間味に溢れた人たちに毎日育てられた新卒一年目を思い出しました。当時は2000年。16年前のことです。
今は他者への熱量を抱くのが賢い生き方ではないといった風潮を感じます。他者への熱量は、ややもすれば価値観の押し付けになります。多様性の否定ですね。また、人間関係が濃すぎるとややこしい問題も出てきます。アイツとは馬が合わない、価値観が合わないといったことです。だから、表層的な人間関係の方が心地いい。お互い深入りせず、ビジネスライクに期待された役割を全うするだけでいいという考え方もあるでしょう。でも、それでは信頼できる仲間と高い理想を掲げて挑戦するようなヒリヒリする人生は歩めないですよね。
当社のビジョンは「世界をより感動できる社会にする」です。感動できる社会にするためには、自分が情熱をもってプロフェッショナルになるのは当然で、他者への熱量も持って生きることが大事です。スマートでなくてもいい。カッコつけなくてもいい。小さなプライドを捨て、大志を目指せ。「他者への熱量」を忘れないでください。新しいコミュニケーションを生み出すビルコムへようこそ。第二創業期を一緒に創りましょう。入社を心からお祝いいたします。おめでとうございます。
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