2016年6月25日土曜日

カンヌライオンズ2016 中間まとめ 7日目速報レポート


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7日目となりました。明日でCannes Lions 2016は終了となります。会場の一画にはタブレット端末が多く置いてあって全部門のショートリストに入った作品映像をみることができます。このような感じです。





最終日に発表になるTitanium部門やIntegrated部門、Film部門などのショートリスト作品をざっと概観し、これまで聴講してきたセミナーや受賞作品を反芻していくと今年のトレンドが見えてきます。現段階で私なりに感じている今年のカンヌトレンドは下記の5つです。

1. Customized Storytelling
生活者の趣向やチャネルに合わせてどうストーリーをカスタマイズするか。

2. Authenticity Experience
真実・本物の体験をどう提供するか。

3. Brand Reality
ブランド価値をどう実在化させるか。

4. Things Visualization
これまで見えなかったものをどう可視化するか。

5. Intelligent Creativity
AIを用いて人間が表現できないクリエイティブをいかに生み出すか。

2016年のカンヌトレンドはこの5つではないでしょうか。もちろん生み出したクリエイティブでどれだけビジネスインパクトを出したかが最も重要であることは疑いの余地がありません。良いクリエイティブをつくるのが目的ではありません。

カンヌで受賞した作品を中心にどこかで上述した5つのトレンドを解説しようと思っています。帰国してからのセミナーなのかこのブログなのか。


今日はLions Entertainment(今年新設)や幾つかのセッションに出ましたが、ユニクロのPresident of Global CreativeであるJohn C Jay氏(元ワイデン&ケネディ)のセッションでカルチャー文脈(Cultural context)とAuthenticity、Brand relevanceに関してパネルがあったのでスライドでご紹介します。ローカル文脈でクリエイティブを考えるのか、それともグローバル文脈で考えるのかは一過性 vs. 継続性、特殊性 vs. 普遍性のバランスと同義でとても難しい問題です。

パネルの中で紹介されていたユニクロのUMOOD。店舗に設置されたブースで脳波を測定。測定したときの気持ちでUTがレコメンドされます。
UNIQLO - UMOOD 






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