2013年9月2日月曜日

「不格好経営」から学んだこと


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(前置き)
昨日アップしたブログ「半沢直樹」データ分析と同様のことを事業構想大学院の江端さんがアドタイで既に書かれていましたね。ご本人から指摘いただいたわけではありませんが、
>江端さん、大変失礼しました。

(本題)
さて、半沢直樹ネタは来週くらいにアップするとして、今日は「不格好経営から学んだこと」を題材にあらゆる仕事に共通する3つのフェーズについて書いてみました。

結論から申し上げましょう。

あらゆる仕事は3つの段階に分類されるのではないでしょうか。

1. 出発前フェーズ (試行より思考で止まっている段階)

2. 量フェーズ (試行しているが作業になっている段階)

3. 質フェーズ (試行と思考が同時に進んでいる段階)


日々の打合せでは、

「どうすればできるだろうか・・・」(出発前フェーズ)

「あれをこうしておいて! → はい(そのままやる)」(量フェーズ)

というようなことが、日常茶飯事に行われているような気がします。


コンセプト設計、初期仮説立案、PDCA運用、ポーター、ロジャース、ジョンコッター、ランチェスター・・・のような色々と小難しいコトを語る人たちが世の中多いと思いますが、正直、世の中のビジネスマンは皆こう思っているのではないでしょうか。


「早く行動に移そうぜ」

「数字をつくってから語ろう」

「結果が出なければ意味ないと思う」

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思考から試行へ

作業から成果へ

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思考や作業のジレンマから脱却するためには、
「今、私たちはどのフェーズ(出発前・量・質)にいるのだろうか?」
ということを日々自問する必要があると思うのです。

これは私の自戒でもあります。

今年の7月くらいに南場さんの書籍「不格好経営」が話題になったと思います。

実は、私読んでいなかったのですね。不格好経営の本を。

そのころ、南場さんが登壇されていたセミナーやコラムなどを拝読し、”同じようなことが書いてあるのだろう”と高を括っていたのです。

定期的に開催している当社経営メンバーとの会食時に、「不格好経営」が話題になりました。

私は知ったかぶりをして、フムフムとうなずいたり、セミナーやコラムの内容を持ち出したりして、読んだ風の身振る舞いをしていました。
その場には、社外経営メンバー(某経営者)がいたのですね。

その経営者の方は、私の知ったかぶりを見透かしたのか・・・

「太田さん、不格好経営読んでないでしょ?」

「そうなんです、実は読んでいないんです」(ショボン)

「(笑)だったら、読んでからこい!」(爽快感ある言い切り方)

という御叱咤を頂いてしまいました。

ああ、自分は読むという行動(量)にも移さず、自分の考えを述べるという貢献(質)にも至らない出発前フェーズにいたんだな、と。

書籍を読むという低レベルな例えで語りましたが、全ての仕事は3つの段階によって進むと学んだわけです。

1. 出発前フェーズ (試行より思考で止まっている段階)

2. 量フェーズ (試行しているが作業になっている段階)

3. 質フェーズ (試行と思考が同時に進んでいる段階)


当然、その日は「読んでからこい!」が忘れられず、即時に、量フェーズ→質フェーズへと移行し、翌週の経営会議で1分間のアジェンダを入れて下記のスライドを用意しました。
















この話のオチは、経営会議のアジェンダが多く、
スライドは配布するだけに留まったとのですが。(涙)

そんなもんです、経営とは。

それからです。経営者としての自分、そして、各部門、各プロジェクト、各業務が、出発前・量・質どのフェーズにいるのかを意識するようになりました。

太田滋
ビルコム株式会社
http://www.bil.jp/

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