本日、無事に2021年度の入社式が執り行われました。昨年に続きコロナ禍で大変な時代ですが、気持ちを新たに一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。
式辞で述べた原文を転載します。
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2021年4月1日
2021年度 新卒入社式 式辞
ビルコム株式会社
代表取締役兼CEO 太田滋
本日からビルコムの仲間になった皆さん、入社おめでとうございます。私たちはPR業界の最前線に立っています。時代は広告からPRへ、枠から人へ、施策からメッセージへと移り変わっています。その時代を牽引するべく、全員が懸命に努力しているところです。
PRという仕事は平たく言うと、「意味付けする行為」です。企業や商品をより輝かせるために意味付けを行います。生活者にとって差別化が難しい商品をどのように意味付けするのか。社員にとって職場環境をどのように意味付けするのか。採用候補者にとってその会社で働く意義をどう意味付けするのか。顧客、社員、採用候補者、株主、地域、社会といったステークホルダーそれぞれにとっての意味付けを行うという、ある意味高尚なことを生業としているわけです。知力と人間力で顧客価値を生み出すエージェンシー、データ分析のSaaS「PR Analyzer®」、唯一無二のメディアデータベースという三つの事業でビルコムは独自のポジションを確立しています。
大量伝達・大量消費の時代は終焉しました。きめ細やかなSNS時代のパブリック・リレーションズが必要になったわけです。情報の流通構造が複雑化し、時々刻々と世相が変化する中で私たちは毎日コミュニケーションの技術を磨き、経験を積み、知見を蓄えています。
今までの大学生活とは打って変わって、お客様から対価をいただき、それ以上の価値を自ら主体的に提供することは本当に大変なことです。プロフェッショナルとして選ばれて、輝くためにはどうすればいいのでしょうか。社長である私と、新入社員である皆さんが同じようにできることは何でしょうか。
それは大きな夢を持つことです。自分が将来なりたい夢を描くのです。ビルコムのビジョンは「世界をより感動できる社会にする」です。社会的矛盾を解消し、新しい文化を創造する。そして努力が報われる社会にする。私たちは良質なコミュニケーションを通じて世界をより感動できる社会にするという夢を持っています。会社、ひいては社会から選ばれるプロフェッショナルになっていくためには、目の前の1にフォーカスすると同時に大きな夢を持ち、その夢を忘れずに努力を重ねていく粘り強さが必要です。今日は皆さんが社会人になった初日です。その記念すべき日に、皆さんが10年後に実現したい大きな夢をノートに書いてみてください。
「できない理由より、できるための手段を考えよう」というビルコムの口ぐせがあります。創業から今までずっと大切にしている言葉です。できない理由を並べることは簡単です。時間がない、お金がない。他人のせい、会社のせい。しかし、できない理由を並べても何も変化は起こりません。どうすればできるのか?この一点にフォーカスして考え抜き、行動することで未来が拓けます。
今、私自身が、この言葉の意味を重く受け止めています。昨年から新しくやり始めたことがありました。まず、コロナという新たな脅威に対して経営の在り方を変えたことです。月次評価システム、リモートワーク、幅広い業務のオンライン化など多くのことを始めました。次に、青山学院大学大学院で教鞭を執り始めたことです。週に一回90分の授業を15週間続けることは社長業との兼ね合いの中で大変なことです。最後に、プライベートではトライアスロンを始めました。トライアスロンはスイム・バイク・ランニングの三種目を連続して行います。体力だけでなく精神力も求められるスポーツです。幾つになっても新しいことに挑戦することが私の生き様です。
挑戦は苦労を伴います。何度も「辛いな」「大変だ」「時間がない」と思ったことがありました。しかし、社内外の仲間に支えられて全てをこなすことができたのです。「できない理由より、できるための手段を考えよう」の裏側には仲間がいるのです。一人で抱え込む必要は全くありません。厳しくも優しく、ともに悩み、喜怒哀楽を分かち合える仲間がビルコムにいます。仲間とともに大きな夢を実現しましょう。
皆さんには、ビルコムという会社で「これがやりたかったことだ」というものを見つけて欲しいと思います。天職は何歳になってもわかりませんが、他者から「ありがとう」「助かった」と言われるような仕事をして欲しいと心から思います。新入社員も、今いる社員の皆さんも、めちゃくちゃいい仕事をしていきましょう。本日はビルコムに入社おめでとうございました。
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